毎年、ハロウィンも過ぎるとクリスマスが襲来するけれど。

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はじめの勢いが消えて、あと一週間を迎えてむしろ穏やかになった気もする。
それはもう、染み入るような雪が降って。
窓に当たる綿のような雪が、室温でぬくんだ硝子にぼやけて溶けるのを眺めていた。
暖かい冬の雪は、大地にふんわりと積もって溶けて、染み込んでいく。
地面の奥へ奥へと、冬が根をはる。
空から降りてくる雪の中には、ふたご座流星群のカケラも混ざっているのかな。
大気圏で砕けた光は、星屑はきっと雲に溶けて凍ってゆっくり地上に舞い落ちる。
果てのない空のどこか遠くから来たものが燃え尽きて、それが雪に包まれるのはどこか追悼の祈りのようで不思議と想像すると優しい気持ちになる。
仕舞い支度のように、イベントが連なってくる。
嫌いじゃない、お祝いムードの年末年始。
誰も不幸にならない、お祝いだから。
勝ち負けもなく、無邪気に言える『おめでとう』。
白を纏う八ヶ岳の峰が、夕暮れに美しく映える季節。
あと何回、茜色を今年のうちに見られるのかとか。
指折るようなこの暮れに。
『おめでとう』を拾って撒いて、それはどこか流星混じりの雪に似ている気もした。
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