雪が降るとか、降らないとか。

貯金をはたいて、新しいスタッドレスタイヤを買ったりして。
白くなる八ヶ岳の峰を眺めたりして。


すっかり高くなった空は、もう鉄塔の先も届かないくらい遠くて。


はるかはるか高いところを、雲がさらさらと風に揺れているのを遠く眺める。
天があまりに高くて、遠くて、空はこんなにも広く深く果てしないと秋の終わりに手を伸ばしても届くはずもなく。

忍び寄る冬に、ストーブを引っ張り出したりして。


季節が移ろっても、私はここにいるし。
年が明けても、きっと同じ空の下。

だけど、少しだけ何か前に進めるような気がした冬の初め。

空は高く、今日もどこまでも高く、広く。
風は遠く遠く、果ての先まで吹いていて。



…こんな日は、あの人の声が聞こえる気がして夜空に耳を澄ます。

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