嘘みたいに夏が去って、秋は駆け足で通り過ぎて。

今は冬のはじまり。
ストーブと、こたつと、モコモコの靴下。


今年最後の秋桜が、季節の名残を探すように空を見上げて手を伸ばす。


日に日に透明感を増す空に、ゆっくり忍び寄る冬の気配。
まだ、昼間の日差しは暖かいけれど。


朝には薄く氷が張って、張り詰めた空気が一息ごとに溶けては空へのぼってゆく。


外へ出て、家に篭って、繰り返して季節は過ぎて。
変わらない毎日を過ごしているようで、ゆっくりと私も変わって行く。

そろそろ今年を振り返る頃合いだと、世間の風に背中を押されるけれど。
私はゆっくり歩いてきたと、振り返っては噛みしめる。


無理はしなくていいからと、言ってくれる声に甘えて今はただゆっくり歩いてる。
動けない日も、起き上がれない日も、まだまだ沢山あるけれど。

そんな日も、きっとゆっくり進んでる。
今は、そんな風に思えてる。


クリスマスが忍び寄る十一月ももう後半、今年はどんな風に畳もうか。

ゆっくりゆっくり、今日も私は歩くだけ。

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