山を越えて、軽井沢へ行った日。


白樺湖を抜けて行く道すがらに、黄色い花が森の中を埋める場所がある。

外来種のこの花は、本来なら駆逐対象である植物だけど。


あんまりにも見事なので、車を停めて写真を撮る人がたくさんいた。


在来種を押しのけて蔓延ってしまうのは生態系の乱れとして、よくない事だけど。
人は綺麗なものに、つい甘くなりがちだ。


黄色の大群の中で咲く萩。
真夏のように咲き誇る黄色の中で、かすかな秋を揺らしていた。


軽井沢へは昔は時折行っていたけれど、アウトレットには行ったことが無かった。
行くのはいつも旧軽井沢で、古い町並みや教会や、閑静な苔生した別荘地を散歩するのが好きだったから。


しかしながら、初めて行ったアウトレットは広大さと綺麗さに圧倒されて。
セールの文字に幾度となく惹かれながら、友達への誕生日プレゼントを何とか購入したり。

自分のものも少しだけ買ったり、買ってもらったりして、それでも全部は回りきれずに夕食を済ませて帰路に着いた。


軽井沢、あと半分近かったらもっと頻繁に行けるのに。
長い山道と2時間近い片道の運転は、流石に疲れるので一人でふらりと言うわけにはいかない。

けれどアウトレットの味をしめたので、今年のうちにまた何度か行けたらいいな。