秋が深々と進んで、雨がまた冷え冷えと季節を運んで来る。
雨の日の合間、歩く道。
夏の名残を咲かせる向日葵。
秋の名残を濡らす刈り取られた田んぼ。
一雨ごとに秋さえ流れて、冬の足音が聞こえてきそう。
冬物のコートを出して見ては、まだ早いかもとしまい込む。
この季節は本当に、着るものに迷ってばかり。
わざわざ、上諏訪駅まで行ってタリーズ。
スタバより身近なイメージのはずなのに、スタバより遠くて中々行くことがなかった。
でも、駅に併設されたここは。
喫煙スペースに陣取ると、電車のホームを見ることができて。
電車の種類なんて詳しくないけれど、滑り込んで来る車両や人の足取りを眺めているのは楽しい。
知らないだけで、いろんな電車が通ってる。
色んな日常、非日常を乗せて。
電車の旅に憧れることもあった。
鈍行しかない飯田線に乗って、一日かけて浜松まで行くだとか。
寝てしまうかもしれないけれど、それもいい。
そんな旅もしてみたい。
でもそれは、来年の夏までとっておきたい。
行くあてのない秋の旅は、なんだかどこか…とても遠くへ、心を置いてきてしまいそうな気がするから。
つるべ落としの秋の陽を見送ったら、私は家に帰らなくちゃ。
薄いコートの前をかき合わせて、足早に歩くアスファルトに雨のあと。
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