気が付いたら、書店の店頭に手帳が並んでいた。
九月始まりのスケジュール帳もあって、いつも手帳は切り替える時期を迷う。
最初にスマホを持った年は、手帳を使わなくなった。
スマホのスケジュール機能で事足りてしまったし、これならもい手帳はいらないな、と真っ白なそれを処分しながら次の年は買わなかった。
でも、それは長く続かなくて。
手帳がなければ鞄も軽いのに、やっぱり手帳が必要になった。
例えば、こんな風に。
足りなくてメモ欄も使ったりする。
ファイルと手帳では、挟むものが違う。
大事なもの、記念のもの、持ち歩きたいもの、思い出だとか。
スマホであっという間に経路検索できるけど、場所や位置関係を確認するのに路線図側にない事は不便だと思い知った。
これは、結局スマホではできないことだった。
そんな訳で、私は今年も手帳を探す。
薄くて、表紙カバーがあって、ウィークリーはいらなくて、ペンホルダーがあって。
できれば表紙カバーにはポケットが付いてるといいし、何よりデザインはとても大事。
こればかりはピンとくるかどうか、現物を見ながら相談が必要。
まだ九月なのに、と、毎年飽きずに思うけど。
こうやって季節は暮れて行く。
来年の支度を始めながら、まだ終わらない季節を引きずりながら。
それでもたぶん、今年も飽きずに暮れて行く。
背中を押す昨日に、後ろ髪を引かれたまま。
そんなだからきっと、前を向くにはこのくらい時間が必要なんだろう。
書店を回って、手帳を探そう。
素敵な手帳が見つかったら、きっと前を向くはじまりになる。
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