まつりのあと。
ご祈祷を受けて、茅のお守りを貰い、ドジョウ(昔はウナギの稚魚)を川に流します。
爽やかな風に汗も引いて、気持ちの良いお散歩になりました。



花火は星に、笛の音は風に。
揺れるコスモス、まだ夏を忘れない朝顔。
原山さまは、昔からこの辺りに伝わる子供の厄除け。
私も数えで二歳の時に、やったそうです。
前の晩、国道20号線沿いの家々の軒先でひっそりと甲州街道を彩ります。
これは、夜のうちに諏訪大社から御射山社に神様が通る道しるべ。
富士見の山の中にあるこの『原山さま』は、御射山社を中心にいくつもの小さな社が点在する場所です。
ほんの五分、十分くらいの待ち時間で前のグループと入れ替わります。
ご祈祷を受けて、茅のお守りを貰い、ドジョウ(昔はウナギの稚魚)を川に流します。
子供の厄を除け、お腹を丈夫にするのだそう。
絵では子供が流してますが、まだ一切ちょっとの子には難しいので、お母さんが代わりに流します。
こんなに大きなドジョウ、初めて見ました!
和やかな場に、明るい日差しに、晩夏とは思えない森の清々しさに、自然と気持ちよく笑顔がほころびます。
今はひっそり、賑やかに。
受け継がれている、ドジョウ流し。
森の中があんまり気持ち良いので、ぐるりと小さな社を回ってみることにしました。
小さな小さな社ですが、大切にされています。
ひとつひとつ、違う神様が祀られていて。
特に、奥へ奥へと向かうと、少しひらけた場所にもまたひとつ。
爽やかな風に汗も引いて、気持ちの良いお散歩になりました。
もちろん、自分の時のことなんて覚えていなくて。
だけど、今回こんな風にご相伴に預かり幸運でした。
こんな森の中、素敵な場所を知れたこと。
古い伝統を、触れて感じられたこと。
過ぎて行くまつりの季節のお仕舞いに、爽やかな風が森を抜けていくようで。
緑の中、私まですこしきれいになった気がします。
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