夕闇迫る、諏訪湖のほとり。
まだ梅雨の色の雲が、西日とコントラストを描いている。
母親が見守る側で、浅瀬を行ったり来たり。
可愛らしくて、見ていて飽きない。
静かに夜を待つばかり。
決して綺麗な湖じゃないけど、それでもやっぱり嫌いになれない。
昔はもっともっと広くて、深い湖だったそうだ。
随分と埋め立てたので、もうここしか残っていない。
古い記録で、広かった頃の諏訪湖を見て。
その頃の諏訪湖を、見て見たいと思う。
あの山の中腹に船着場があって、高島城は浮城と呼ばれていたという。
それはきっと、本当に海のようだったのかもしれない。
海から遠いところに生まれたのに、海に焦がれるのは何故なんだろう?
ずっとずっと深い深い、遺伝子の奥底の、海の微生物だった頃の記憶なのかな。
今年の夏は、海へ行こう。
* * * * *
ランキング参加中です。
応援の一押し、お願いします。

にほんブログ村