ずっとずっと、流れていた音楽。
私の耳に、脳に、血の中に。
音は鼓動になり、命を運ぶ。
身体の中に、心の中に。
音楽が流れている。
あの日、その声を聴きに行ったこと。
忘れないし、その音は私の中に流れている。
水を飲むように。
パンを食べるように。
鼓膜を震わせた音が、私の血肉に変わるから。
それは私の一部だし、例えば身体が朽ちたとしても、きっとたましいになる。
私はそれまで、聴き続ける。
歌い続ける。
この音楽で、たくさん空気を震わせる。
この風に、大気に、たくさん音が融けるよう。
ダイナモにかき消されないように。
星は「歌う」。
恒星のプラズマのなかで、音の放出に非常によく似た物理的メカニズムが生じるそうだ。
そこは音楽にあふれていますか?
空気の震える音も、宇宙に届くのなら。
私は今日も、歌を口ずさむ。
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