年が明けて冬の底が来て、春がそれをさらって行って。

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あっという間に花が咲いて、そして散って。
夏の気配と春が混ざって、濁った空から雨が降る。
毎日くるくる変化する、季節と天気と風の向き。
あっという間の半年が過ぎて、気がつけば七月が目の前で。
七月と言えばもう夏で、八月になれば後半にはもう夏が過ぎてしまう。
特にここの夏は、短いから。
南風のように流れて行く季節を、どう捉えよう。
どう楽しもう。
夏は好きだ。
私の生まれた季節だから。
好きな季節が次々過ぎて、また好きな季節がやってくる。
花は咲いて、散っていく。
あの立葵の蕾が開いたら、夏の始まった合図。
根元から咲いていく背の高い花は、夏のカウントダウン。
始まる前に夏を夢見て、始まったと思ったら夢みたいに過ぎて行く夏。
手を伸ばしたらそこにあるのに、むせ返るような生命を孕んで吹き付ける熱量に指の届かない季節。
雨がやんだら、虹の季節。
もうすぐやってくる、あの極彩色の。
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