昨日までの蒸し暑さを払拭するように、今日は朝から冷たい風が吹いていて。

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やがて雨を呼ぶそれがカーテンを揺らすのを、ベッドの上で眺めていた。
東京で久しぶりに長く、荷物を持って歩いたせいか腰が痛い。
元々ヘルニア持ちなのだけれど、遥か昔に仕事でギックリ腰を生じたのを皮切りにどうも腰は弱い。
仕事が力仕事で、よく『女性のする仕事ではない』と褒められ(?)ていたのだけれど、やはり無理はきていて。
年に一、二度は起き上がれないくらいに腰が痛くなっていたし、ひどい時は何ヶ月もまともに歩けない事もあった。
そんな時でも、また足の骨や肋骨にヒビが入ってる時でも、変わらずその力仕事を続けていたのは仕事自体が嫌いじゃなかったから。
頑張るのも、嫌いじゃなかったから。
とは言え、仕事を辞めて今に至ってもこんなに腰が痛む時は、やっぱり無理は良くなかったんだなぁと思ったりもする。
それにしても心外なのは、『体は鍛えれば強くなる』と言う迷信だ。
長い事あの仕事を続けたのに、ちっとも体は強くならなかった。
何事にも適応するのが、人と言う生き物だと思っていたのに。
同じくらい『健全な肉体に健全な精神が宿る』と言うのも、迷信だと今は思う。
そんなものスポーツ界隈のいじめや賭博の噂を聞けばすぐさま嘘だと分かるのに、なんであんなに信憑性があるのか謎だ。
それでも根強くスポーツや筋トレが殊更人間の精神面において清廉潔白な効果をもたらすと言う、謎の信仰が蔓延っているのを不思議に思う。
もちろん、スポーツを否定するわけじゃない。
私にも憧れる選手がいるし、ストイックな生き様にその人の精神の強さを感じたりもする。
もっとも、だからこそ過酷なスポーツに身を投じられるのかも知れないし、卵が先か鶏が先かと言う論に帰結するのだけど。
だいぶ話が逸れたけれど、結局私は弱いので、鍛えたところで身体を壊すのが関の山では無いか、と言う話。
こんな日は抵抗せずに、寄り道で自分を甘やかしてみる。
ミスドのクロワッサンドーナツ、発売から中々ありつけずにいたけどやっと出会えた。
外は雨。
窓の水滴ごしに見る緑は、すっかり鮮やかになって。
こんな日のお茶の時間は、憂鬱と安穏が船みたいに揺れている。
季節の狭間を揺れていた五月も、ゆっくりと暮れてゆく。
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