3月に、点滴堂さんに行った時。
去年買いそびれて、ずっと気になっていた花霞堂さんの本を買うことができました。
あんまりにも嬉しくて、勿体無くて、本を開くどころか袋を開くのにもだいぶ勿体ぶってしまった一冊。
初めて点滴堂さんに行った時、手に取った本でした。
まるで、点滴堂さんそのものみたいな本でした。
【少女とは、燃やされるいのちのこと。】
【矜持のない小娘なんて、いっそ息絶えてしまったほうがずっといい。】
こんな帯に惹かれに惹かれ、それでもあの日は棚に戻して…
それ以来、巡り会うことができなくて。
昨年の終わりの再販が、まだ残っていたのは素敵な僥倖!
【爪先に、結んだリボンをひっかける】
魔法が逃げてしまわぬように、そっと開いた白い紙袋。
虹色のマスキングテープ。
こぼれ落ちた点滴堂さんの、赤いショップカードを、栞がわりにして。
大事に、大事に。
夢の時間を、お茶とともに。
本の中への、ひとり旅。
赤い切符を、指先に。
さて、お茶をもう一杯。
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