誘いを受けたのは、冬の終わり。
六本木にある、新国立美術館。
話題の、ミュシャ展に行ってきました。
チェコ出身の画家【アルフォンス・ミュシャ】。
植物の絡まる流麗な装飾、柔らかな女性を描く作風で有名な画家。
私もポスター作品を中心としたアール・ヌーヴォーのスタイルの絵が好きで、学生時代から好んで絵葉書を買ったりしていました。
しかし、それ以外の彼の絵には疎く。
今回はそんな、代表的なアール・ヌーヴォーではない彼の油彩画。
それも、およそ縦6メートル、横8メートルに及ぶ巨大なカンヴァスに描かれた20点の《スラヴ叙事詩》。
チェコを出国し、全てを展示されると言う一大展示!
その上、写真も撮れると言う大サービス。
大きさと、情報では触れていても。
実際にその絵を前にすると、大きさに圧倒されます。
美しい、なんて形容は余りにも陳腐で『当たり前』ですね。
これほどの質量がありながら、どこまでも柔らかな筆。
柔らかながら、細密な質感。
吹く風を、息遣いを錯覚しそうなほどに。
例えば、この絵を写真で見る。
パンフレットで見る。
画集で見ることもできる。
けれど、大きさも含め。
その質感に、存在に、直に触れ合える展示は圧倒的に価値があります。
人気の画家という事もあり、人は多いけれど作品自体が大きいので『見えない』と言う事がないのも強み。
けれど、実際はその前に立つと周りの人さえ消してしまえるほどの絵の存在感です。
誰かと行って、共に感嘆するも良し。
もし近ければ、何度か観に行くのも良いかも知れない…と思える展示でした。
グッズ販売コーナーは狭くて混んでいましたが、惜しげも無くミュシャの絵をふんだをに使った文具や雑貨を買えるのは余りにも魅力的。
あと、隅に私の愛するチェコの妖精『アマールカ』がいたのも嬉しかったです。
絵でも、音楽でも、芸術と呼ばれるものは敷居が高くも思えるけれど。
例えば好きな歌手のライブに行くように、好きな画家の展示に行く。
そんな風に楽しめたら、素敵。
ところでグッズ販売コーナーで、一番魅力的だったのがこちら。
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ミュシャの絵のマスキングテープ!
これは通販でも買えますが、実際手に取って選ぶのも楽しいもの。
敢えて買いに行って、良かったです。
行きたい美術展、博物館。
実は、まだまだあるけれど。
今回みたいな、一大展示は今後生きているうちに二度目があるかも分からないので。
一生の糧にするように。
足を運ぶのは、決して高くないのかも知れませんね。
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