はばたく冬、朝の雪。昨日の雪は静かに夜を跨いで、綿毛のように木々で眠っていました。たぶん、この冬最後の、雪の朝。午後にはきっと溶けてしまう、冬の名残のお別れみたいな日。さらさらの雪は触れるとすぐに風に、体温に、舞うか溶けるかしてしまう。泡沫の白。白樺湖の上も、白く染まって。木の枝はまるで、雪の花が咲いたようで。冬が来て、そして飛び立った。そんな朝の景色。青空に還る花を見てる。風に遊ぶ冬が頬を刺すのも、あともうわずか。春一番が何もかも吹き飛ばしてしまうまで、なごりの雪を、冬を惜しむだけ。そっと、羽根を、ひらくように。あさやけがはじまる。* * * * * ランキング参加中です。 応援の一押し、お願いします。にほんブログ村