しろい、しろい、地面のむこう。
青い空と地面の境目。
満開の風花が、けぶるように舞っている。
山は蒼く、地平を空へ押し上げて。
織り混ざる白と青。
冬の景色。
冬の匂い。
赤い手袋。
北欧の模様。
アスファルトは氷の下。
枯れ草を食みながら、青空の下。
柵に積もった雪に手を伸ばしたけれど、積もった雪に足を膝まで取られて叶わなかった。
窓の外には、まどろむ猫。
しあわせな時間。
やさしい時間。
ゆっくりと冬は満ちて、やがて春へと引いて行く。
今しか見れない景色があって、今しか聴けない音がある。
だから、歩く。
ここから、そこまで。
急げない私は、抜き足差し足で。
今日もまた、一歩、二歩。
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