雪の予報は大きく外れて、ぽかぽか日差しの水曜日。
まだ雪は残っているから、体感気温は低めです。
けれどお日様の光は強くて、日向にいるとどんな暖房よりも暖かい。
地面の雪も少しずつ溶けて、下から緑の葉を覗かせて。
雪は冷たいけれど、雪の中は零度前後。
マイナス１０度以下になる気温より、実は暖かいのです。
陽が暮れると、一気に冷え込む冬の夜。
まだ明かりが残るうちに、わんこの散歩に出掛けます。
スプーンのバターみたいに、溶け落ちる月の光。
八ヶ岳も雲の布団で、夜支度。
雪の轍の、溶け残った端の方から凍り出す。
この薄氷を踏んで歩くのが好き。
パリパリと小気味良い音を立てて、砕ける感触が好き。
雪原と、夕暮れの残滓と、遠く街の灯。
最近は月の光が雪を照らして、夜は地面が光って見えます。
真夜中に目が覚めた時、はっとするほどに。
宵の明星、一番星。
影絵の中で、ひかるもの。
夕暮れはどの季節でも好きだけど、冬の日の静かさはまた格別。
昼と夜の差が一番大きい季節だからこそ、その境目もまた鮮やか。
寒波が来ているらしいので、週末には気温がひどく下がるとか。
冬の底。
どうにか、無事に越えたいものです。
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