冬に降ろすつまさき。

１２月も、早１０日。

カウントダウンを意識してしまう、師走の夕焼け帰り道。

１１月の番狂わせな雪以来、積もるような降雪には見舞われなくて有難い限り。

朝晩の冷え込みはあるけれど、まだまだ染み入るような寒さではないので耐えられそう。

それでも空は凛と澄んで、今日も夕闇は美しい。

星の光も降るように注いで、この季節ならではの特別な夜空。

深夜、真っ暗な部屋の中。

暖かい布団の中から、そっと爪先を出してみるのが好き。

キンと冷えた空気で、靴下越しに足先が冷えて行くのが好き。

布団に潜って温まっては、またそろりと足を出してみる。

骨まで染み入るような冷たい空気に、爪先が染まって冬になる。

足が慣れたら、今度は手を。

冷え切った手足が不思議と心地よくて、朝、靴下を脱いで素足で降りたフローリングに温もりを感じたりして。

そんな、冬のひとり遊び。

今度、冬色のペディキュアを探しに行こうか。

爪先に冬を灯して、散歩に行くのも良いかもしれない。

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