8月も終わりだというのに、夏の体感が希薄。

体調は悪いながらも、それなりにイベントごともあったのに何故だろう…と考えてみて、家にいる時間の多さが思い当たった。

私の家は避暑地なので、とにかく涼しい。
昼間でも風があれば、肌寒いと感じるほどに。

扇風機はあるけれど寒いからつけず、クーラーは勿論ハナから存在していない。


そんな環境で長くいると、冷房に弱くなる。
車に乗って暑いと感じても、クーラーをつけると寒くなる。
当然お店に入ると、冷え切った店内に凍える事もしばしば。

急激な温度変化に対応できず、かと言って外は外でやっぱり暑い。
外の木陰が一番安心。


今までの夏といえば、仕事で汗水垂らしクーラーの下に飛び込んだりしていた。
早めに仕事が終われば夏の空を見上げ、時には夕暮れを満喫する。
残業中に裏口から抜け出して、空に目を細めたりもした。

あの頃は、会社に縛られなければどれだけ夏を堪能できるだろうかと思っていたけれど。
逆に満喫できていないとは。

いくら体調が思わしくないとはいえ、この有様は思わしくない事態だ。


避暑地を満喫して心地よい夏は素敵っぽいけど、暑さに灼かれてこその夏。
それが足りて無い。


会社員の最後の夏は、暑さにのぼせて仕事中に鼻血ばかり出していた。
朦朧とする事も多かった。

体が壊れてきていたので仕方なかったけれど、そこからドロップアウトしたにも関わらず、あの頃あれだけ夢見た自由とは程遠い現実は由々しき事態だ。

もっと、自由になってもいいのかも知れない。
そう思いながら、働けない現状に罪悪感を引きずって、それでいて働くことへの恐怖感に苛まれて板挟みになっている。


だから、本当の意味で休めていない気もしている。
ちゃんと療養して、また立ち上がれるように。
私はもっと胸を張って、自由に気ままに休めばいいのかな、とも。


外へ出るのが億劫な日々を払拭して、自然の中で過ごす時間が不足している気もする。
お盆を過ぎた高原は、もう秋の色がそこまで迫ってきているけれど。

あと、少し。
夏の残滓を掻き集めて、線香花火のようにその煌めきを見つめたい。

最後の火花が落ちるまで。
まだあと少し、駆け抜けるには足りるはず。

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クーラーが恋しくなるような、夏を目指して。
まずは陽の光を浴びに、外へ出よう。
できれば自然の中に行こう。

台風一過を待ちわびて、夏のかけらを拾いに行こう。

暑さにかまけて、食べるカキ氷だとか。
それでこそ、夏の日。

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