世界のふところ。

時々、私は駄目になる。

起き上がることさえできなくて、シャワーを浴びようと脱衣所まで行ってうずくまって倒れて動けなくなったり。

お風呂上りにしゃがみ込んだまま動けなくなったり、トイレで座ったまま意識が無くなっていたり。

布団から起き上がろうとして、そのまま床に転がってしまったりもする。

生きることがしんどいなぁ、って思うこともある。

スマホも見たくなくて、ただぼんやりと無になっているような時。

もちろん世の中には、大変な状況の人たちが沢山いることも知っている。

今日のご飯や寝る場所にも困る人や、過酷な仕事に従事している人。

病気で無菌室から出られない人、様々な苦痛と戦っている人。

そんな人達から見たら、私はどれだけダメ人間なんだろうとも思う。

思うたび、消えてしまいたくなるけれど。

けれど鉛の様な重い体を沈めて、何を考える事も感じる事も億劫で重くて仕方なくて。

生きている事の意味や意義も、考えられないような時でも。

私が生きている事を、許してくれる人達がいるから。

私はとても、幸せなのだと思う。

例え誰に疎まれて蔑まれて、死んでしまえと思われたとしても。

私を愛して、許してくれる人がいる限り、どんなに身体が重くても。

つらくても、苦しくても。

無意味に思える１日だって、きっと意味があったんだと思う。

いつも世界に後ろめたさと罪悪感を抱えて、生きている私だけど。

そんな私に居場所をくれる、世界の懐は深い。

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