雨のち晴れの、梅雨の空に。
日々過ぎてゆく時間は誰にも平等で、そこで何を為せるかは平等ではない。
働いている時は、それだけで体力と精神を使い切ってしまって。
日々自分が磨耗していくことに、恐ろしさを感じたりもした。
実際、あちこち壊れてきて。
動かなくなっていく身体をぼんやりと感じながら、今度は精神が磨り減っていくのを感じた。
世の中には、もっと苦労してる人がいるのに。
もっと働いている人がいるのに。
そう思っていたけれど、比べるべきだったのは他人ではなく自分自身だったのだと。
今なら、少し思うこともできる。
例えば一流大学を出て、一流企業に就職して24時間戦っているような人がいて。
それを模範として自分を比べたり、子育てと仕事を両立して寝る間も惜しんで働く人に酷く引け目を感じたり。
私は『自分の時間』が何より大事だったけど、それを悪い事だとずっと思って罪悪感を持っていた。
今も、まだ。
自分の好きな事をする事や、好きなものを食べる事。
行きたい場所へ行く事、したい事をやってみる事。
全てに罪悪感があって、それが出来る環境を期間限定とは言え手に入れたのにも関わらず、寝込んでいる事の方が多い。
好き勝手生きる、と言う意味じゃなくて。
自分らしく、自分を大切に生きる事の難しさ。
他人に恥じない生き方よりも、自分に恥じない生き方が出来たらと。
少しずつ思えるようになりながら、今日も少しだけ前へ。
雨のち晴れのその後の、夏の空を想いながら。
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