季節は移ろい、野山は賑やかに。
こうして共にあれる事を、自然に許されている事に感謝したい。

人里も活気が溢れ、田んぼにも稲が植わりました。
すっかり日も伸びて、七時頃でもまだまだ明るい。
初夏の訪れを感じます。
雄大な自然と、人の手が作った幾何学模様と。
どこかレースにも似た、網目模様。
連なる糸には人の営みを乗せて。
人と自然は、こんなにも共存している。
それはただただ美しいばかりで、そこに在るだけで尊さすら感じるほどで。
人の作り出したこの風景の中で、営まれる自然がある。
自然の中で人が営みを生み出すように、自然もまた人の手の中で共存している。
それはずっと昔から、繊細に編み込まれた編み物のように景色を織りなしてこれからも続いて行く。
人もまた、自然の一部で。
例えどんなに科学が発展したとしても、それは自然の一部でしかない。
大きな自然の掌の上から、人が抜け出すことなんて出来っこなくて。
人が自然を壊すなんて言う人もいるけれど、それすら私には自然の一部のような気がしている。
人が万物の長だなんて、余りにも大それた驕りだ。
自然を壊せるだなんて、それこそ思い上がりのようにすら思える。
アスファルトを敷いた道も、10年もすればひび割れて草が生えてくる。
廃墟は緑に包まれる。
人が営みを止めてしまったなら、そこはすぐさま自然に淘汰されてしまうだろう。
こうして共にあれる事を、自然に許されている事に感謝したい。
恩恵も災害も境目などなく、全ては自然の理の中に。
大きな自然の手のひらの中に、包まれた人間の営みの中で。
続く明日が、穏やかでありますように。
せめて一時、安寧でありますように。
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