1人で出かけて、ランチを食べる日。

基本私は小食なので、気軽に入れて簡単に済ませられるカフェやコンビニに入ってしまう事が多い。
それも気を抜くと、ついついパンだったりドーナツだったりと、軽めで甘めのモノに偏りがちになってしまう。
なので、野菜を食べたい日にはサブウェイに。
特にサブウェイは何だかヘルシーなイメージもあって、こんな気分の日には頼ってしまう。
勿論、「ちゃんとした食事」を摂るにこしたことは無いのだけれど。
1人だと、ついつい、ね。
空模様が怪しいせいか、何だか気分も乗り気じゃなくて。
雨は嫌いじゃ無いのにな。
過ぎてゆく季節が余りにも足早だから、寂しい気持ちになっているのかも。
砂糖を溶かしたカフェオレは甘くて、舌に残るのは微かな苦味。
それはどこか、今の気持ちに似ているような。
何かを忘れているような。
何かを置き去りにしたような。
焦燥感に似た何かは、燻って曇天の色。
重い身体と焦る気持ちが剥離して、目眩ごと飲み干す甘いカフェオレ。
舌の上に残った苦さを、何度も何度も繰り返す。
『時間とお金が好きなだけあったら、何をしたい?』
そう問いかけられて、咄嗟に浮かんだ答えは『旅』だった。
ここじゃないどこかへ。
いまじゃないいつかへ。
今は灰色に塗り込められた空だけど、風が吹けばそれも散る。
綿毛のように、雲が旅立つのを待とう。
春を梅雨が、洗い流してしまう前に。
もう一度だけ、旅に出るのも良いかもしれない。
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