廻る廻る、メリーゴーランドは珈琲色。
日向の窓辺、甘い焼き菓子。
アカシアの蜂蜜と、レモンバームのシロップとミルク。
日向のお喋り。
少しだけ微睡み。
微睡む私は、夢の淵。
カップを廻る、馬の蹄。
久し振りの友達と会って、取り留めもなく言葉のシーソー。
明るい窓辺は、お日様の匂い。
「カレーが食べたい」と言う、彼女のリクエストで久し振りのカフェはしご。
諏訪大社上社近くの『Oasis 78 cafe』さんでマフェを食べて、『金子茶房』さんで珈琲タイム。
美味しいものと、座り心地の良い椅子と。
それから耳障りの良い、音楽と。
そんなものが揃ってしまえば、お喋りの種は尽きない初夏の午後。
いくつになっても、離れていても、結婚しても、ママになっても。
ほんの些細な人生の岐路で、離れてしまう人がいる。
だけどどんなに違う道でも、隣を歩く人もいる。
紫陽花の花言葉は『心変り』と言うけれど、変わりゆく中続くものも人の縁。
繋げた糸を手繰り寄せて、内緒話の糸電話。
二人だけの、秘密の話。
いくつになっても、離れていても、どこへ行っても、また会う日まで。
金のスプーンに、笑い声。
ひと匙溶かす、甘い午後。
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