今日は久しぶりに、朝から一日体調を崩して寝込んでいました。
昨日、そんなに無理をしたつもりは毛頭無いのですが??

夕方になって体調を取り戻してきたので、また御柱のこぼれ話をつらつらと。


諏訪大社、上社(本宮、前宮)と下社(秋宮、春宮)。
合計四社あるお宮の四隅に、最高で長さ17m、重さは数トンもある合計16本の柱を山から人力で曳き運び、最後に建てるお祭り。

『諏訪大社 御柱祭』

七年に一度開催される、天下の奇祭。
前半は、四月の頭の『山出し』。



五月に入ると、後半『里曳き』です。



五月五日に上社の御柱が終わり、残すところ下社の里曳きを控えるのみとなりました。


そんな御柱祭には、『木遣り歌』が欠かせません。
御柱を曳く際に、その歌声がまず響きます。

「ヤァ~アア~アア~ 山の~ぉぉ、神様ぁ~アアアア~、お願~い~~だぁぁ~ぁぁ~~」

こんな感じで、独特の節回しで。
この歌が終わると、間髪入れずにラッパ隊が続きます。

これが勇壮で、私は好きなのです。



曲数も多くて、聞き応え抜群!
この音が遠くまで響くので、近づいて来ると心はやるのが止められません。

昔はラッパだけだったのですが、今は太鼓、地区によってはホルンやシンバルも加わって盛大に盛り上げます。



もうね、このラッパ隊の音楽が無かったら物足りなくて仕方ありません。
勇壮な演奏は否応なく心躍りますし、それに合わせて「ヨイサ!ヨイサ!」と響く掛け声は心と力を一つに合わせてくれます。



ラッパは戦後から始まった物だと思いますが、それがお祭りにそぐわないと言う声もあります。

だけど子供の頃から慣れ親しんだ私からすると、これが無いと気持ちが昂らない!
私にとって、欠かせない御柱の要素の一つです。


そして、話は変わってこちらは諏訪大社上社本宮の、東の回廊の脇。

{90B44566-3069-4635-ADF8-1F6798BE8900}

本宮二の御柱の隣に立つ、樹齢千年の大欅。

{893B380E-2174-4F0F-9D7F-F11DB1DA3EE2}

立派な古木で、今なお茂る緑は衰える事なく。
威風堂々と立つ姿に、来るたび足を止め見上げています。

いつもは防護のため、柵があって近づけませんが。
今だけ、柵が解かれて触れる事ができました。

{3EDBBB5C-15A7-4913-8A2D-296C248BC074}

落ちた種が、幹の途中から芽吹いたのでしょうか。
いつかこの欅の子供を、家に連れ帰るのが専らの夢です。
千年の時を超え、今尚季節を重ね続ける古木。

変わらぬものも、変わりゆくものも。
ずっと見守ってきたのでしょうね。

{33F8817F-D70F-4C9C-BB47-64375CB4F320}

この先もずっと、ここで見守っていて欲しいです。
私の人生など、この樹からしたは瞬きの一瞬でしょうね。

どうかこれからもまた、百年も千年も、人の祈りが続いていきますように。
つなぐ気持ちを、この欅がいつまでも見守ってくれる事を願っています。

* * * * *

 ランキング参加中です。
 応援の一押し、お願いします。

にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 八ヶ岳情報へ
にほんブログ村