諏訪大社の御柱祭。

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上社と下社がある事は、再三ブログで紹介してきました。
全国に数え切れないくらいある、『諏訪神社』の総元締め。
『諏訪大社』の御柱はこれがメインですが、ここは信州諏訪盆地。
諏訪大社のお膝元。
この地にある神社と言う神社、お社というお社には、全て『御柱』があるのです!
そう、それが例えお稲荷さんであっても、関係ありません。
諏訪大社の治めるこの地に於いて、例外は存在しないのです。
…私、この地で生まれ育ったものだから、それが当たり前なのだと思っていました。
違うのですね。
地区にある神社は、その地区で『小宮』と呼ばれる御柱が行われます。
写真にも写っているような、本家本元に比べれば小さいですがそれなりの柱がちゃんと神社の四隅に建てられます。
ちゃんとメドデコも付いて、それには子供が乗ります。
私も乗ったことがあります。
小さいけれど木落しもするし、川越しもする。
本当に、御柱のミニチュア版。
なので、時には毎週末にどこかで御柱が行われていたりする訳です。
何せ地区ごと、ですから。
あらゆる所に、種類を問わず神社はありますから。
更にそれも終わって、夏も過ぎた頃。
今度は、『氏』の御柱があるのです。
伊藤さん一族、田中さん一族、などなど、この地に代々生を受けた一族なら、氏神様のお社がありまして。
大抵こちらの御柱は、秋頃に行われます。
私もこの地の一族ですので、秋には家の御柱があります。
ちゃんと『前宮』『本宮』とありまして、一番小さな柱なんてちょと太めの枝ほどのもの。
それでも合計八本、ちゃんと曳きます。
他にも、例えばこちら。
こう言う小さな祠ひとつひとつ、時には道端の『これは道祖神では…?』みたいなものにも御柱が建てられていたりして。
もう、どこの誰がどう担当しているのか。
地元の私ですら、よく分かりません。
とにかく、至る所に神様が宿ってそうな場所には御柱を建てる。
これが諏訪の常識なのです。
一体全部で何百本…いや、もしかしたら何千本。
どれだけの御柱が建てられるのか、最早見当もつきません。
…疑問にも思わず育ってしまいましたが、他所様から見たら少々異様な光景かもしれませんね。
異様と言えば、こんなものも。
もうね、当たり前に立ってますけど、こちらは真面目ですから!
毎年、下社の神様が春宮から秋宮に遷座される御舟祭を担当する地区。
そこは春からこうして地区の四隅にこんな結界を建てて、清めるというか何というか…
何というかまあ、そう言う感じの行事が当たり前に横行しています。
そんな訳でメインの御柱祭は五月にフィナーレを迎える訳ですが、まだまだ終わらないのが実情で。
今年は一年通して、御柱の年なのです。
七年に一度で良かった!!
民俗学などがお好きな方は、是非この機会にいらしてみて下さい。
信州諏訪は祭の年。
いにしえの祭が目覚める年。
私には当たり前すぎて気付かない事を、もし発見したら教えてくださいね。
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