英国庭園、英国国旗、英国風のアフタヌーンティー。

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英国貴族の荘厳なお屋敷や、正反対の英国生まれのパンクファッション。
敢えて正視を避けていましたが、私はどうやら英国が好きなようです。
上記に挙げた諸々が好きで、気が付くと傾倒していたりする。
それでも正視を避けていたのは、何だか『好き』と認めるのが悔しくて。
好きすぎるが故の天邪鬼。
無駄なツンデレを発動して、別にイギリスのことなんて好きじゃ無いんだからねっ!と、生きてきましたが。
昨年断捨離に断捨離を重ね、心を切り捨てて疲弊しきっていた私。
心の疲弊が回復してきたに従って、切望したのは『本当に好きなもの』でした。
空っぽになった本棚に、選び抜いた『好き』を並べたい。
そんな思いでとうとう『好き』を直視して、開いたこの本は…
繊細な細い線と楠本節の好きな私は、決して厚くは無いこの本を一日一章と決めて。
じっくりたっぷり味わいながら、やっと一回読み終わりました。
楠本先生の視点から描かれる『英国』は、例えば分かりやすいガイドブックとか、観光地を特集した旅行本とは違うけど。
独特の視点からブレずに見詰める少しコミカルでどこか神経質で、私の心のツボをぐりぐりと刺激します。
『好き』で心のツボ押しをすると、心がどんどんほぐれる気がする。
独特の絵、そして節回には好き嫌いが分かれる作家さんかも知れません。
なので万人にオススメできる訳では無いのですが、好そうだな…と思う人には全力でお勧めできるのが楠本まき。
ゴシック、耽美、神経質でそれでいてどこかコミカル。
そんなアリスも迷う英国庭園の片隅に、足を踏み入れたい人向け。
この本はその中でも、だいぶかなりまろやかなので、一風違った視点の『英国日常記』としてライトに読める一冊です。
いつか夢が叶うなら、英国の地は踏んでみたい。
それまでは英国式の紅茶とスコーンとこの本で、夢を馳せる日々を過ごそうと思います。
ああ、クロテッドクリームが浴びるほど食べたい!
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