欲しいと思ったけれど品切れだった本が、ようやく入荷したので手に入りました。
虚構の20世紀初頭を舞台に、架空のデパート『三紅百貨店』を絢爛な絵とエピソードで紹介した画集です。
大正浪漫や昭和の初めの、所謂モガが大好きな私。
垂涎モノの一冊です。
知らない時代の懐かしさ。
こんな百貨店があったなら、お休みのたびに通ってしまいそう。
ついつい安価な服や雑貨に流れがちですが、安物買いの銭失いが案外多いのですよね。
服一枚買うにしたって、安い服はワンシーズンで草臥れてしまう事もしばしば。
『節約』はスバラシイコトだと世の中のカシコイヒト達が言うので、そういうモノかとこうべを垂れてをみたものの。
結局長く着れる、お気に入りの1着の方がコスパが良いと言う皮肉。
同じシャツを一枚買うにも、『欲しいから』買うのか『安いから』買うのか。
前者はモノに満足してるけど、後者は安さに満足している。
『欲しいシャツ』が割引されていたら嬉しいけれど、『割引されたシャツ』が欲しいわけじゃ無いのです。
もちろん、安売り大好き!10円でも安いお店を探してチラシとレシートを検分するのが趣味!と言う人ならば良いのですよ。
だけど私みたいにそれが楽しくない人は、結局お金を節約しても精神を消耗するのでどっちもどっち。
浮いた数百円を貯金箱に貯めて、重さに満足できる生活は遠そうです。
でもお金を使わなかったあの時の方が「お金が無い」と追い詰められていたし、厳しかったな。
あの時は何を買うのも無駄遣いな気がして苦しかったけど、今は好きな本をこうして買うのが無駄遣いだとは思いません。
本当の『無駄遣い』って、何だろうね。
安い服を沢山買って無闇に消費するのは馬鹿げていると思うけど、高い服で毎日一張羅なのも困りもの。
だから質の良いお気に入りを、何枚か。
揃えておけたら、それが素敵。
値段や数の『数字』じゃない、自分なりの価値がきっと大切。