先日の、断捨離の話。
(詳しくはこちら→『部屋と断捨離と私』)

いわゆる『人生がときめくお片付け』とは真逆の、『これまでの人生を粛清するお片付け』の話でした。


お片付けって良い事のはずなのに。
断捨離すると人生上向くはずなのに。

そして、私も確かにそれが目的だったはずなのに!


「人生のお片付け」が「断捨離とは、今までの人生を捨てて新しい自分になるステップ」になってしまったのが、私の敗因だと思っています。

これ、間違えやすかったです。
ちょっと読んだだけだと、おかしく思わないでしょう?


前回も触れましたが、服でも道具でも雑貨でも、部屋にあるものは全て自分が選んできた人生の縮図。

これまで振り返らずに歩いてきた道なら、立ち止まって整理する事は悪いことではないと思うんです。

ただし!

「これまでの人生を否定」

私の場合、これとすり替わっちゃっていたんです。


いまが問題なくて幸せ!充実!って人は、あんまり「断捨離」とか思わないと思います。
大抵そこに惹かれる人は、何かしら今がスッキリしない、つまずいてる人だったりするのではないでしょうか?

だから、人生がときめく!とか言われると、良さそうな気がしてやってみようと思うんですよね。
現在進行形でときめいてる人は、わざわざ外にときめきを求めないと思うので。

なので、今が上手くいかない。
はっきり行き詰まってなくても、モヤモヤを抱えている。
そんな人が断捨離に手を付けたくなるんだと思います。

そんな人は、私と同じ失敗を犯す可能性が高い気がします。
だって、本当に捨てたいのは「上手くいかない今」だから。


確かに物を片付けて捨てるのはスッキリするし、見た目も綺麗になって行くので良いですよ!

人生の行き詰まりの根本的な問題解決は何もしていないけど、気分転換+実益(部屋が綺麗になる、僅かでも売ってお金になる)と言う点ではプラスなんです。

でも、逆に言えばその程度なんです。
それで人生における問題の根本が解決したりはしない。
(部屋が汚すぎて病気になってた人はともかくとして)


でも今までの人生の縮図が物質としてそこにあるので、自分を見つめ直す機会にはなります。

その中から自分が本当に必要なものを探して、残して、要らないものを手放して行く。
そうする事で、この先何か手に入れる時も「本当に必要?」って視点を持てるようになったりもするんじゃないでしょうか。

そういう意味では無駄遣いが減って、お金が貯まったりもするかもしれませんね。


さて、私の失敗した「否定形断捨離」。
長くなってきたので、詳しくはまた次に書きたいと思います。

せっかく失敗したので、どこかで断捨離に生き迷う誰かの参考になれば!

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私の大好きな、シナモンを水面に膜が張るほどふったチャイ。

断捨離って物を捨ててるようで、心も捨てる事があります。
生き迷う時、捨てていいものと悪いもの。
その見極めは、案外難しいものです。