太陽が昇ったり沈んだりするせいか、昼は下から湧いてきて夜は空から降りてくる気がする。
同じくらい、春は地面から生えてきて、冬は空から降ってくる気もしてる。
秋になると、空が高く感じるようになるアレ。
春から夏にかけて、何が空気中にあるんだろうってずっと考えていた。
たぶん、目に見えない生命力みたいな物が湧き上がってきて夏あたりはもう大気中に充満してる。
秋になると段々薄くなって、冬になると殆ど無いから空気が透明になる。
夏は至る所に生命力が充満してるから、それにあてられて死んだものまで生きてる時の姿が戻ってくるから夏に怪談が多いんだよきっと。
で、呼吸で吸い込んだ色んな生命力が体の中に溜まるから夏は怠いんだ。きっとそう。
石油ストーブの前、半径50cmの夏の夢。