「ねぇ、パパ。
私が死んだあと、
この場所に犬が捨てられるの。
その時は助けてあげて...」

「なぜそんなことをいうだい。
アリスは生きて、8歳を
迎えるんでしょう?」

「うん、そうだね...」

「迎えたいよ、なにがなんでも」

「家族でがんばろうね、アリス」

3月20日

「フー子おとうさん、
きてくれたんだ...グスン」

「きれいになって、
フー子おとうさんに会うの」

3時間後...

「これが、新しい、か、ぞ、く」

「初めての、ドッグ、カフェ?」


「メリーに乾杯」


「なんか、ちょうだい♪」

この世は闇かもしれない。
不確かで残酷な。

でも家族でいる限り
恐れることはない。

何が起ころうと
きみがぼくの光だ。

「初めての、お、へ、や♪」
