今も傍らに | 続・阿蘇の国のアリス
私は死んでしまった今、
初めて思うぞんぶんに生きている。

2016年3月




この世界で...

2018年3月3日


夢の国で...

死者として存在することは、
私にとってまったく
悪くなかった。


もっともっと生きたい。


正確には、
もっと死んでいたい。


ママの柔らかなほほえみが
浮かんでいる私を見た。


間違いない。

ママは私に笑いかけてくれた。


「死が究極の
終りではないことを、
アリス、あなたが教えてくれた」


「今日は楽しかったね♪」

(うん...)


(ほんとうに、楽しかった...)


彼女は死んだ。


ぼくのために生まれてきて、
ぼくのために生きた彼女は、
ぼくの腕の中で死んだ。


それなら、
どうしていまさら
ぼくと彼女とが
別々になることなんか
あるだろう。


今も傍らに、
ぼくのそばに、
優しく寄り添っていることを
ぼくは信じている。