...あと一回。
...ありがとう。
「世界地図を描いたら、
旅の始まりです」
「なにを言ってるの、
今日はダメよ。
安静にしてないと」
「チッ、...でも私、
呼吸困難に勝てたみたい」
パパとママは、
それからランチにいきました...
私をひとりにして、
ゆっくり休ませようと
しているのです。
「雪崩？」
...それに、きのうから
何もたべていないしね。
「アリスちゃんは？」
「アリスなら...元気よ。
それより、
あなたの方こそ元気だった？
地震の前以来だね」
「早くたべて帰ろう...」
「ゆっくりたべようよ。
ぼくたちも闘ったんだから」
「買い物していい？」
「いいよ、
かわいい魚屋さんにしよう」
「この子が
かわいい魚屋さんです」
隣の「ふるさと市場」にも寄って...
「アリスちゃんの、安かった」
「これはパパに、
バレンタインアイス」
「自分のも買ってるじゃん」
「ワッハッハ」
「パパ、ママ、お帰りなさい」
アリス、ぼくはきみの勇気に
感謝します。
ぼくは涙をぬぐい、
きみの髪をかきあげた。
そして、
脳腫瘍をきれいに
消してしまうように、
ていねいにキスをした。
きみはありがとうといって
泣いた。
ぼくもありがとうといって
泣いた。
読者のみんな、
いいね、コメント、リブログ、
メッセージをくれたみんな、
ブログに書いてくれたみんな、
みんなみんなありがとう。
私からは、
何もできないけれど...
バレンタインのキラキラを♪
「だいすき」
