城門突破 | 続・阿蘇の国のアリス
「ブーーン!」


「ブン、ブン!」


「アリス号は
きょうはどこに向かってるの...」


「...植木市?」

「そう、お梅とフー子も
先に行って待ってるわ」


春を感じる
「くまもと春の植木市」は
440年以上の歴史を
誇っています。

今年は白川河川敷で
12年ぶりに開かれています。
(3月11日まで開催)

「アリス、おはよう♪」

「待たせたね、お梅、フー子」


「アリスは、
やきいもを
買ってあげるから、
ここで待ってて」

「いや、
抱っこして連れていって...」


「お花をゆっくり見たいの、
だからごめんね。
ボク、アリスを見ててね」

「うん♪」


「チッ、ガキが相手か...」


「ブルーベリーと
ベア―グラスを
まけてください」


「ハーデンベルギア?」


「アジサイだって...」


四人は、
パパとママ行きつけの
「千歳農園」さんに
やってきました。


お目当ては
クリスマスローズです。


「新しい花がほしいな...」


「今年は、氷の薔薇・レッドと...」


「パラデニアにしよう♪」


「原種も...」


「あとは、チューリップ♪」


「僕たちは、テイタテイト」


パパ
「ぼくは鯉がほしい」


「そろそろ閉まっちゃうのに...」


「黒亭が近いから、
ご飯はそこにしよう!」




「ブログを見た人が、
行きたくなるかな...」


「おいしそうにたべなきゃね」


「アリス、ちょっと待ってて」


「つぎはどこにいく気?」

「お梅とフー子に付き合ってくる」


「キセルだ!」


人間は元来、
なまけものであり、
できれば楽をして
生きたいという
生きものなのです。

嘘だと思うなら、
そういう立場になってみれば
わかります。


ぼくは、なまけたり、
楽をしたいということを
悪いとは思いません。

それで生きていけるなら、
その方がいいと思います。

ところが
そんなふうにして
生きていけるほど
世間は甘くなっていないのです。


「城門突破~!
エルちゃん、
打ちたくなった?」