パパの胸で | 続・阿蘇の国のアリス
きょうは、2月3日...


「福は内、鬼も内...
鬼のように強くならなくちゃ」


「アリス、今日はね、幣立神宮に
ご朱印をもらいにいくわよ」


「しっかりするのよ」


「凍ってる...」




「気温1度か...」




「ご朱印いただけますか」


「危ない、危ない...」



ママは太宰府天満宮の
太鼓橋(未来の橋)で滑って、
心字池に落ちたことがあります。

その時パパは、
「こりゃあ、未来は大変だ...」
と予言していました。


「アリスもらってきたよ♪」


「おかえり...」


車は幣立神宮の
「高天原(たかあまはら)」
に止められていました。

そこは、
神々の生まれる場所とされ...

天照大神様が天岩戸より、
ここを通って
お還りになられた
ところだそうです。

「パパは知ってて、
ここに止めたんだね」


「もう一社参拝したい
神社があるんだけど」


「...三ヶ所神社」


「ここは、
アリスもいっしょにいくよ」


「パパ、落とさないでね」


「誰が落とすもんか...」


「こんな大切な宝物を」


「ありがとう、パパ」




三ヶ所神社は海馬の神様です。


つまり、脳の神様です。




「わかるかな。
パパの胸が私のお墓なの。

いつか、安心して、
パパの胸で眠りたい」


「ねぇパパ、吹雪なのに、
なんだかあたたかいね」


「ぼくもだよ、アリス」