少年の頃の
元旦の空を思い起こすと、
空は青く透きとおっていて...
見つめていると
青空に吸いこまれそうな
気がしたものです。
「アリスちゃん、今日は立てるかな?」
「立って、歩いてみるね...」
「一歩、二歩、三歩、
...二十歩、二十一歩...
パパ、立って歩けたー!」
大人になってから、
元旦の空が、
まぶしくかがやいていたように
思えるのは、
正月、
元旦があらたな年の
出発の日だからだと気づきました。
元旦とはいえ、
冬の一日にすぎないのにね。
濁りも傷も迷いもない、
アリス、本当にきみのように
クリアな空を思いだします。
「バナナのようなフンをしたら、
旅の始まりです」