大きなマツの木の下で | 続・阿蘇の国のアリス
私が元気だった頃...

南阿蘇の「アスぺクタ」で
よく遊んでいました。

※2016年2月


野外ステージ
「アスぺクタ」の上には
大きなマツの木があって...


ママが車で先回りして、
マツの木の下で待ってくれていて...


途中で降りた私とパパは、
遠回りしてそこまで歩いて行く...

というのが日課でした。


私が病気になってからは、
あまり行かなくなりました。

私が歩けないこともあるし、
パパがマムシを踏んだからです。

※2017年12月14日


久しぶりに、
パパとふたりでマツの木まで
歩きました。


私を背負ったパパは、
15分で行くところを
30分掛ってしまいました。


「あっ、流れ星!
小次郎チャンが
いい子になりますように。
りっくんが
元気になりますように」


パパはきつかったでしょうが、
私はよかったです...

前よりも、
パパと長く歩けたから。

前よりも、
ママが長く待ってくれていたから...。


今までの人生で一番の奇跡は、
自分ではっきりとわかっていました。

パパとママと出会えたこと、
それが一生で一番の幸運で、
よろこびなんだと...。