クリスマスプレゼント | 続・阿蘇の国のアリス
きのうの病院の帰り、
ママとパパはいつものように
「イオンモール熊本」に寄りました。


そして、
ホーちゃんとタイガくんに
クリスマスプレゼントを買いました。


ホーちゃんには...




これを。


タイガくんには...




これを買いました。


「私が子供の頃は、
プレゼントも
クリスマスケーキーも
なかったのに...」


「クリスマスなんて、
ちっとも楽しくなんかなかったのに」


「アリス、たべてくれるかな」


私には、
ケンタッキーとチーズケーキでした。




翌日、ママとパパは
予約しておいた美容室にいきました。




それから、
ベーカリーカフェ
「だっこ」さんで
パンをたべることにしました。


パンをたべていると、
だっこママがそっと
うちあけてくれました。


「じつは、今日が息子の誕生日で、
内緒に犬をあげようと思ってるんですよ」


「私もずっと犬がほしくて、
最初は柴犬を探してたんですよね。

15万円だったかな。

でも、途中で
命をお金で買うことに抵抗しちゃって...」


「そんなとき、
小学3年の息子がいったんですよ。

ぼくは保護犬がほしいって。

だから、
3ヵ月の譲渡犬を見つけてきたんです。

今日がその日で
なんだか私もうれしくって、
つい、アリスパパに話してしまいました。

これからも相談にのってくださいね」


夕暮れのトイレのとき、
私とパパは同じ顔をしていました。

目に涙がにじんでいたのです。


「ねえアリス。
人間に年なんて関係あるのかな。

大人だっていい加減な人はいい加減だし、
子どもでもびっくりするくらい
しっかりしている人がいる」


(私はパパと会えてほんとうによかった)


(言葉にしたら単純だけど、
もうほかにうまくいうことなんて
できないよ)


(むずかしいことはいえないよ)


(会えてよかった。すごくよかった)


(わたしがどんなにダメになっても、
そばにパパがいてくれる。

それだけで...大好きだよ)