永遠の雨 | 続・阿蘇の国のアリス
ぼくは雨が好きでした。

それは幼いころから
ずっと変わらない好みなのです。

春の煙るような細かい雨。

梅雨どきの灰色の
スクリーンのような重たい雨。

豪快にたたきつけ
地面で飛散する夏の雨。

しっとりと冷たい
美人の指先のような秋の雨。

凍らせた銀の針が降り注ぐ冬の雨。

でも、
一番好きなのは、
きみといっしょに
全身を濡らしながら歩いた雨です。

きみといっしょなら
いくらでも打たれていられる
永遠の雨です。

11月18日




「エルちゃん、お誕生日おめでとう♪」