百年続きますように... | 続・阿蘇の国のアリス
11月11日(土)。

「satominさん、オシッコ出たよ♪」


「アリスちゃん、
今日も体調いいみたいだね♪
この後、八代市までいってもいいかな?」


「いいよ」


「何しに行くの?」


「コンサート...一青窈さんの」


※八代城跡




「17歳だって...」


会場17:00、開演17:30。


「ハナミズキ」の、

薄紅色の可愛い君のね
果てない夢がちゃんと終わりますように...


君と好きな人が百年続きますように...

というフレーズで
ママは泣いたそうです。

「お帰り」


12日(日)。

庭のクリスマスローズが咲いた日。


私たちはあきらめていた、
宮崎県椎葉村の
「椎葉平家まつり」に
行くことにしました。


私もパパも、
私のような犬は畳の上で
死ななくてもいいと思っています。

熊本や宮崎の川で
私がどれほど幸福な顔を
していたかを知っているからです。


私がそこで力尽きて死ぬというのも
悪くないと思っています。


われわれは安楽に死ぬために
生きているのではないのです。

※イヌワシの木


「ママ、いのしし、買ってきて!」


「うん」






パパとママは、
鶴富姫には目もくれず、
イノシシを探しました。


「いた!」




「アリスがたべるから、
玉ねぎとネギはいっしょに
焼かないでください」


うらうらとしたのどかな
小春日和を思わせる川原で、
私は夢を見ていました。

※2016年3月


釣りキチ店長が釣りをしている
上椎葉ダムサイトに私がいて...


大好きなシカの骨を見つけて
持ち帰ろうとするんだけど、
それが木に絡まって抜けなくて...


何度も何度も繰り返すんだけど、
やっぱり抜けなくて...


私はこらえきれずに、
パパを呼ぶのです。


「キャン!」

パパはすぐに飛んできました。