支え合って | 続・阿蘇の国のアリス
「気もちいい...」


「アリスちゃん、まだかな、コッコッ」


「起きてきた、クックッ」


ビールのようなオシッコをしたら、
旅の始まりです。


「ハア、ハア、ハア、死にそう、ハア...」


今日は、近くの
「高森阿蘇神社」まで
交通安全のお守りを買いに来ました。






「よかったあ、パパが笑ってる。

アリスのこと、心配しとったんよ。

ごめん、私、
アリスには、がんばれよとは、
よう言えん。

でも、あの子はなんであんな強いん?

...化け物か。

なかになんか入っとるんと、ちゃうん。

だって、あの子...犬じゃないもん。

お父さんから見てどう?

あの子はずっと死なない気がするでしょう。

私は死なない気がする...」


私を心配して、
もなか親分が電話の向こうで、
励ますように明るい声を出している。


ママとパパと
生きて行くということは、
病気も一緒に背負って行く
ということになる...。


それでも、
ママとパパが
私を必要としてくれる限り、
私は戦うと決めたんだ。








人を愛するということは、
一方的に守ることでも、
守られることでもなく、
助け合って、支え合って、
一緒に生きて行くことだと
わかったから。