風の通り道 | 続・阿蘇の国のアリス
一日目(3日)、
「幣立神宮」、「五ヶ瀬ワイナリー」、
「高千穂峡」を巡った
ジャスママさん、ビームさん、
るーさんのゴールデントリオは
その夜、南阿蘇で一泊しました。

翌日、午前11時。

「行ってきます、ミズタキ」


「いってらっしゃい、クッ、クッ」


「上色見熊野座神社」
(かみしきみくまのいますじんじゃ)


「ハァ、ハァ、ハァ...」


「ぶたモン早くー!」

「ハァ、ハァ、待って、くだ、さい...」


心地良い夏の山風が頬を撫でてゆきます。




そう、ここは風の通り道。


そして、魂が行き交う
あの世とこの世の入口。


私は、いつかママが話してくれた
不思議な話を思い出していました。

「ここは、死んだ者の魂と、
生まれてくる者の魂が、
交差する場所...」


「私もあなたも、
死んだらここを通るの。
そして、生まれ変わる時も...。

生まれ変われるかどうかは、
その人がどう生きたかに
かかっているわ。
あなたには十分にその資格があると思う」


「でも、パパは私を狛犬にしたがってるわ」

「永遠の命をあなたに与えたがっているのよ」

「そんなのいらない。
私はパパのそばにいられれば
それでいいの」


その日の私は
いつになく調子が良くて...


ゴールデントリオをびっくりさせました。


「テッテレ~♪」


「すごい!ソフトクリーム食べてる」


「懐かしい味だわ」