花はいいよ | 続・阿蘇の国のアリス
先日、ボンジュールママと
パパと一緒に、黒川温泉の
天国村に行きました。




「アリスちゃんのために、
マコモの酵素をつくったよ。
おうちで入ってね♪」




「ありがとう♪また来るね」


その日の昼食は、
田舎料理の「比良」さんで
いただきました。






ここに行くときは、
気合を入れて行きます。


バカみたいに料理が出てくるからです。


「ご飯のおかわりもどうぞ。
新米ですから」

「そんなに食えるか」


ここには、
願いを叶えてくれる
水神様がいらっしゃいます。










※はな阿蘇美


「なんだか、世界って
おおきな詐欺みたいだよね」


「あれもある、
これもあるって
山のようにきれいなページを
見せてくれるけど、
全部ただの広告なんだ。

いざ、
ほんとうにほしかったものに
手を伸ばすと、
絶対それは手にはいらない。

愛だとか、切なくなるほど
好きなんて気もちは、
絶対続かないようにできてる」

広場で立ちどまって、
私とママはおたがいを
見つめあいました。


ママがぼそりといいました。

「もう、花はいいよ。
帰ってめちゃくちゃに
抱きしめてあげる」

私がうなずくと、
ふたりはなにかから逃げるように
足早に暗い公園をあとにしました。