終わりの始まり | 続・阿蘇の国のアリス
ホーちゃんパパ
「2ヵ月で、
せいら(ホーちゃんママ)が
11キロ痩せました」

アリスママ
「すごい!どうやって痩せたの?」

ホーちゃんパパ
「糖質制限と、筋トレです。
米とパンと麺類を一切取らずに、
肉と魚と野菜だけで過ごしました。
それで今、52キロになりました」

ホーちゃんママ
「・・・・・・」


土曜日、
ママは黒川温泉の天国村に行きました。


たくさん酵素に入って、
がんを小さくするためです。


後から、
せいらママと
ホーちゃんもやって来て、
一緒に泊まることになりました。




ママはホーちゃんと一緒に眠りました。


日曜日、
ママたちが帰って来ました。


「ネーネさんより、
高く跳べるようになりたい!」





「チッ、ゆっくり寝られやしない...」


鹿児島のさちえちゃんが、
故郷朝倉市の帰りに寄ってくれました。


みんなで「カルデラバッチョ」さんに
ランチに行きました。








せいらママ、ラーメン食べてる...。




今の私は知っています。


能力や知性が
失われてしまったとしても、
記憶は残るということを...。

そしてそれは
ますますつよく輝やいて
残ることになる、
ということも。


たくさんの
言葉を忘れてしまっても、
あいかわらずママは素敵でした。

「がんと生きる」

それはとてもママらしく、
まっすぐだったのです。


私も、脳腫瘍と生きる。

夏の終わりは、
私たちの終わりの始まりなのです。


「ぼく、阿蘇の国の蘭丸♪」