ママのそばに行きたい | 続・阿蘇の国のアリス
冷蔵庫が空になったので、
街に食料品を買い行きました。




途中、塩井社水源に寄って
体を冷やしました。




買い物の前に、ママとパパは
「珈琲蔵人珈蔵」でランチしました。


ママのお気に入りはエビカツサンド。


パパは、「今度、アレが食べたい」
だそうです。


買い物はいつもの
「鶴屋フーディワン」です。


ここではお魚を中心に...。




「ワシャワシャ♪」


「暑いね...」


次の「有機生活」では...


野菜を中心に買い物をしました。
















「重いね...」




帰り道も塩井社水源に寄りました。


そこで私は
気にかけていることを、
思い切ってママに
訊いてみることにしました。


「ねえママ...。
私のことまだ愛してる?
可愛いと思ってる?」


「右耳は呼んでも聞こえないし。
右の鼻の穴もふさがっちゃった...」


「唇は感覚がなくなったせいで、
自分で噛んでぼろぼろにしちゃったし...」


「右の眼球だって、
筋肉が落ちてどこかにいっちゃった!」


「そんなお化けみたいな私でも、
ママは愛してるって言えるの!」


「言えるわ...愛してる、前よりもずっと!」


涙でかすんだ左目をあげると、
ママの真剣な視線がありました。


生きていることの避けられない不安。

小さな花を咲かせた喜び。

この場所を決して
動くことができない悲しみ。


すべての細かな感情を越えて、
ただ今を生きたい、
もっともっと生き続けたいという、
強烈な思いがあふれていました。


私は力を振り絞って、
水源から歩き始めました。

「ママのそばに行きたい!」

もうためらうことはありませんでした。


「バースくん、6歳おめでとう」