満願寺温泉へ | 続・阿蘇の国のアリス
7月5日に
降り始めた猛烈な雨は、
やがて土砂崩れと
川の氾濫を引き起こし、
幾人もの命を奪い、
平穏な暮らしを打ち裂きました。


熊本県内では
南小国町満願寺地区が
一番の被害を受けました。


最大で1時間に77ミリの
非常に激しい雨。


人的被害はなかったものの
町の至る所に大きな爪痕を残しました。


その、満願寺を訪ねました。


「ホーちゃんも連れてって♪」


地名にもなった満願寺は、
北条時定が蒙古撃退を願って
文永11年(1274年)に
創建したものです。


ここ、お食事どころ
「入舟」さんでは、
増水した志津川に犬小屋が浸かり...


マンガンくんが
水に浮いていたところを、
間一髪お父さんが救助したそうです。


「死ぬかと思った...」


「箱ワナに掛かって死んじゃった...」




きょうは、
江戸末期に建てられたという米蔵で、
素朴な山の旨味をいただきましょう。






季節の小鉢


イノシシの唐揚げ


アユの塩焼き


山菜の天ぷら




天ぷらをたべていた時、
ホーちゃんの歯が抜けました。




「アリスママ...」「よしよし」


だんご汁


素朴ながら、
丁寧に調理された料理の数々には、
「旬のものをたべてほしい」
というおかみさんのまごころが
詰まっています。


食事の後は、
満願寺温泉に入りました。




すると、雨が落ちてきました。


すぐにどしゃ降りになりました。


僕たち二人の生活に、
彼女が、
あの愛くるしい瞳をして
あらわれた日から...


この家は一変しました。


天使がやって来たのかと思いました。


僕たちは、彼女を迎えて、
さまざまなものをもらいました。

彼女も十分、僕たちの愛情を受けました。

「まだ、まだ...」