馬見原に向かう途中で、
私たちは「山の未来舎」さんに
寄りました。
「ナズナちゃん、またね♪」

次に、ママたちは、
「ふしみ」さんで食事をしました。

幣立神宮すぐ裏手の
隠れ家的な料理店で。

山里の新鮮素材を、
隣接する知保窯の創作陶器で
もてなしてくれます。


そして、目的地の馬見原に到着しました。

きょうはここで川ガキと川遊びです。

早くもジュジュくんが、
川ガキに囲まれました。

「ぼくについておいで!」

「スーイ、スーイ♪」

「あれ?」

「アリスちゃんは...」

「アリスちゃん、一緒に泳ごうよ」
「今の私には無理だよ...」

「無理なんかじゃない!」

「アリスなら泳げる」

「チッ、訴えてやる」

「さあ、アリス、手を離すよ」

「そら行けー!」

「スーイ、スーーイ!私、泳げた...」

「すごいよ、アリス!」
「ありがとう、パパ!私、泳げたよ。
もうパパから離れられなくなっちゃった」

「あなたはいつだってそうだったわ。
忘れていたのね」

「ママだって、そう」






人の生が
死と隣り合わせているのが
理屈ではわかっていても...

日々の暮らしで実感として
湧いてこない。

たぶんそれでいいのでしょう。
いつも死の影に怯えていては
生きてなんかいけっこないんだから...。

「ジュジュくん、ほらそこ!
カジカガエルがいる」
