自然のささやき | 続・阿蘇の国のアリス
ボンジュールママに
ドッキリを仕掛けました。


「テッテレ~♪」

「まあ、なんてことかしら!?」


「夢を見ているようだわ」


「ドッキリ大成功~♪」


「アリスちゃんのお化けかニャ~?」


「いぬぎぎの悪いこといわないでよ。
私ちゃんと生きてるよ」






「パンをください...パクッ♪」


aiママにも
ドッキリを仕掛けました。


「テッテレ~♪」

「信じられな~い!?」


「aiママも泣いていたね」


「みんなあなたに感動しているのよ」


「みんな、ありがとう」


「さあ、ご褒美よ」


初めてこの土地に移り住んだ
3カ月のころ、
阿蘇の自然はこんなふうに
優しく語りかけてはこなかった。


きっと、私も緊張していて、
力ずくでこの自然に
向かっていたのでしょう。

いつしか歳月も過ぎ、
この土地にすっかり根を下ろすと、
風景は別の言葉で語り始めていました。


ある時、ママは私に
こんな質問をしました。

「南阿蘇に来てからの7年間で、
一番びっくりしたことは何?」

「そうだな...うん、二つある。
ひとつは、キツネのレッドといっしょに
ドッグフードを食べたこと。
もうひとつはね、
みんながここにやって来たことだよ」