平凡な幸せ | 続・阿蘇の国のアリス
先日、「ボワ・ジョリ」さんへ
行きました。


「アリスちゃん、アリスママ、
いらっしゃい♪」


「やあ、リリーちゃん♪」


「放送が近づいてきたね」


「うん」


「パクッ♪」


「アリスママ...私のは?」


「ハイ、ハイ」


その日ボンジュールママさんが、
おうちまでケーキを持って来てくれました。


ケーキは会社のみんなで分けました。

「ケーキバイキング?」

「ちゃう、ちゃう!」


次の日は、「風のもり」さんへ。


「アリスちゃん、
パパにいじめられてるの?」


「チョビちゃん、ちがうよ。
パパに首をまっすぐにしてもらってるの」


「ペキン!...北京原人」


「ねっ。まっすぐなったでしょう?」


「チョビちゃん、じゃあね」

「うん、またね」


なんでもない別れの挨拶が、
切ないと同時に幸福でした。

若くして、
こんな病気になってしまったのは
確かに不運です。


けれど自分でも予期していなかった
平凡な幸せを得たと、
私はあらためて思います。


病気は人を不幸にしますが、
賢く優しい人間にもする。

眠いときに寝て、
起きたいときに起きる。

病人はわがままでいいのです。

「カナちゃん。今度、
酵素風呂の予約お願いします」