メンチカツちょうだい | 続・阿蘇の国のアリス
パパの体が復活をとげると、
また、旅が始まりました。


産山村を通って、
やまなみハイウェイを走って、
南小国町の「風のもり」さんに行きました。


「ピーヒョロロ~♪」

トンビが春を知らせてくれてる...。


途中、
「阿蘇の森」さんに立ち寄って、
私の大好きな焼きとうもろこしと
牛串を買ってもらいました。


焼きとうもろこしも、
味なし牛串も...


行きがけの車の中で
ムシャムシャと食べました。


「元気そうですね...」

「胆のうの手術、がんばってください」


自然食「風のもり」さんに到着。


「アリスちゃん、動けなくなったの?」


「そうだよ、チョビちゃん。
トイレをするときだけは少し歩くけど」


「ブログ読んでますよ...」


「アリスちゃん、すごくがんばってますね」


「ねぇアリスママ...」


「今度、私のおうちにきませんか?
ぜひ、アリスちゃんと一緒に
酵素風呂に入ってもらいたいんです」


「アリスちゃんも、ママも、
まだ生きてもらわないと困るの」


「カナちゃん、ありがとう」


カナちゃんも、アリスのためなら、
一肌も二肌も脱いでくれました。


そうさせるだけのものが、
あの犬には確実にあるんだ。




アリスがこの世を去った時...


あらゆるものが一緒に死んでゆく、

あらゆる物語が...。


「アリス...がんばろうね」


「黒豚屋さんのメンチカツちょうだい」


「はい、どうぞ♪」

「パクッ♪」