わたしの再診 | 続・阿蘇の国のアリス
1日は、わたしの再診の日でした。


その前に、
ママとパパはのんきに、
「ボンジュールプロヴァンス」
さんで食事をしました。


今はアジサイが見頃です。


今日の再診では、
気管がつぶれ激しい咳や
呼吸困難などの症状がある
「気管虚脱」が、
一週間薬を飲んだことで、
随分治まったこと...

それでも
フラフラよろめくことがある、
ことを先生に伝えました。


それを聞いた先生は、
「今のところ、
拡張型心筋症も
発症していないので、
一旦、心臓の薬は中止しましょう」
と答えました。


また、
バべシア症や外耳炎ではない
ことを知らせてくれました。


「アリス、がんばったね」

「病院きらい...」


病院の帰り、
わたしたちは
山犬に会いにゆきました。


ママが山犬三兄弟の名前を呼ぶと...


ハイエナとリカオンに続いて、
ジャッカルが現れました。


わたしたちは、
ジャッカルが生きていたことに
ホッとしました。


「もし、生まれ変われるのなら、
山犬がいいな...」

わたしが呟くと、パパがいいました。

「アリスの犬生もなかなかのもんだよ。
阿蘇山や久住山、祖母山に行き、
カモシカやクマを探した。
あか牛やイノシシやマムシと闘い、
キツネやシカの死に涙した。
九州中の川で泳ぎ、魚も捕まえた。
お前の犬生は素晴らしい犬生だよ」


犬の幸福、
犬を飼う人間の幸福とはなんだろう。

飼い主が犬と一緒に
なんの束縛も受けず自由に暮らし、
遊ぶことに尽きるのでは
ないでしょうか。